1.材料と工具
材料:ブリキ板(0.3mm)、銅パイフ(直径3mm、
工具類:万能はさみ、半田ごて、ペンチ、万力、
2.作図
展開図を参考にしてブリキ板に作図するか原寸大の大きさにコピーして液体糊でブリキ板に貼付けます。
3.切り出し
作図したブリキ板を万能はさみあるいは金切りはさみで切り出します。エンジンを取り付けるための穴はドリルであけます。
4.折り曲げ
展開図を参考に一点鎖線は谷折り、二点鎖線は山折りにする。曲げには万力とペンチを用います(図3)。
エンジンは銅パイプを使って作ります。銅パイプを巻いたところがボイラーになります。
乾電池や治具を利用して図2を参考に銅パイプを曲げます。
アルミパイプでもよいのですが折れ易いので注意が必要です。
部品をそろえて折の微調整をします。
組み立てて接合部分の汚れを洗剤などで取り除き、塩化亜鉛性のフラックスを塗ってからはんだで部品を接合します。
パイプの一方の口からスポイトなどで水を入れて内部を満たします。エンジンの真下に設置した燃料(ロウソクや固形燃料)に点火します。しばらくするとエンジンの吹き出し口より波が立ち、船が前進します。
3.競争してみよう
完成したら全長4?5mの特設プールを作り競争してみよう。
速く真っすぐに走るためにはどんな工夫が必要か考えてみよう。
4.ポンポン蒸気船の原理
ポンポン蒸気船は熱エネルギーを運動エネルギーに変える熱機関の原理で動いています。ボイラー(銅パイプ)の中の水が加熱されて蒸気になると、体積は約1,700倍に膨張します。急激に体積がふくらんだボイラー内の蒸気は、パイフ中の水を勢いよく外へ押し出します。これが船の推進力になります。
水を噴出して圧力が下がると、外の水がパイプの周囲からボイラーへ吸い込まれ、その水が再び加熱されて蒸気になります。
膨張した蒸気が押し出す水の速度の方が吸い込む水の速度よりも速いため、ポンポン蒸気船は前へ進み続けます。
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1)焼きなました銅パイプが手に入らない場合には銅パイプをガスコンロでよく熱し、時間をかけてゆっくりと冷やします。
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